すべては「おいしい」のために。
みなさま、こんにちは。
ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン 料理長の小笠原です。
本日は、私がみなさまに料理をお出ししている際のこだわりについて、お話しさせていただきます。
私はレストランで食べることのできる料理を、この会場でお出しすることに日々挑戦しています
そのためには、
〇野菜は切りたてを用意する。
〇肉、魚は焼きたてをご用意する。
〇ソースは作り置きしない。
このことを徹底しています。
どれも一見、簡単に見えるかもしれません。
でも、一度に100名様以上のお料理をお出しする場合には、これがなかなか難しいことなのです。
おいしさのためには、あえて難しい方を選ぶのが私の矜持であり、何よりお客様へのおもてなしだと考えています。
また、味の決め手となるソース作りも、ひと手間の工夫が大切です。
今まで、特にソースに関して一番うまいといわれてきたことが、私の誇りです。
これは、ちょっとしたことの工夫で人との違いや個性を築いてきたのです。
その工夫を少しご紹介します。
フランス料理は風味を大切にします。
ワインひとつにとっても「何とかの香りがする」と例えるように、フランス料理においてはとても重要なことなのです。
料理も目の前に出されたときおいしそうな匂いがすると食欲が増すはずです。
だから、おいしい匂いを出すためににソースのダシは焼き立ての肉の骨を加え、風味を足しています。
ラーメンで例えれば 豚骨に鰹節をあわせるように、牛系と鶏系をを合わせ風味を増すようなものでしょうか。
ワインソースにしても通常は煮詰めたワインにクリームや出汁を加えるだけですが、ただ煮詰めるとワインの風味が飛んでしまいます。
ですので風味が立って来たら火を止め、半分取り出して半分を煮詰めコクの部分として、ダブルのダシを加え風味豊かなソースを仕上げています。
このひと手間が「おいしい」を引き立てます。
また、ご試食付のフェアでは、普段ご婚礼でお出ししているお料理そのままをお出ししています。
試食フェア専用のお料理は作りません。
いつものお料理を味わっていただくことが一番大切なことと考えているからです。
どの料理よりにも勝る料理は、恋人や奥様あるいは旦那様、お母様の作る料理です。
愛する人の帰る時間を見計らって材料をそろえ、仕込み、調理をしていただける。
食卓に着いたら、心を込めてお皿に盛り、出来立てを食べることが出来る
こんな美味しい料理はあるはずがありません。
ですから私は、どれだけ多くのお客様がお越しになっても、皆様の大切な方の気持ちになって料理作りを目指しています。
「おいしいは、何よりのおもてなし」です。
新郎新婦様の代わりになってお料理をご用意し、大切な一日の彩りとして、新郎新婦様の大切な方々にお喜び頂ければ、料理人冥利に尽きます。
ぜひ、私の工夫が詰まったお料理をお試しいただき、会場選びの一助としてください。
ご試食フェアの席では、お越しになったみなさまとご挨拶させていただいております。
お会いするのを、楽しみにしております。
ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン
料理長 小笠原 靖彦